小川町史の編さんと普及啓発活動

「小川町史刊行計画」が完了しました。
平成4年以来、13年間にわたる小川町史編さん事業の成果として、「資料編」7冊、「通史編」2冊、「自然編」3冊、「民俗編」、「絵図で見る小川町」など15冊を刊行しました。そして合併50周年を記念して、これらの成果をもとにやさしく、わかりやすく1冊にまとめた「小川町の歴史普及版 小川町のあゆみ」を刊行し、事業が完了しました。
町民の皆さんをはじめ、関係機関の皆さんの温かいご協力とご支援に、心から感謝いたします。
以下に、町史編さんの概要をご紹介いたします。
趣旨と目的
小川町史は、既に昭和36年に刊行されている。当時の編さんとしては見るべきものがあったが、その後、世情も大きく変わり、また、県をはじめとする自治体史編さんの進展に伴い、多くの新出資料が発見された。
そこで当町でも、小川町第2次総合振興計画に示された、「豊かな清流にいだかれ、若者の夢が育つ国際的な工芸・文化・教育のまちづくり」の趣旨に応えるための文化事業の一環として、新しく町史編さん事業をおこすこととした。
自治体史編さんの目的は、単に自治体の沿革を記述することに留まらず、自治体に関係する各種の資料を、自治体の重要な文化遺産として後世に伝える点にある。
このためには、過去の各種資料のみではなく、現在もつくられている各種の資料を、歴史資料として整理・保存し、これを後世に伝える必要がある。
従って、町史の編さんは一過性のものではなく、長く町の行政の一環として維持すべきものである。このような趣旨と目的を踏まえて、新町史の刊行事業を実施する。
編さんの基本方針

- 新しい町史は、資料編と通史編の2本立てとする。
- 取り扱う時期は、原始時代から昭和末年までとし、これを原始、古代、中世、近世、近代、現代の6期に大別する。
- 上記の歴史部門とは別に、民俗、自然の2部門を置き、小川町が総合的に理解されるように配慮する。
- 通史編は、学術的評価に耐えると同時に、思想的な偏りのない内容を目指し、併せて平易な記述によって町民に親しまれるものとする。
- 資料編は、原文を忠実に伝えるとともに、必要に応じて解説を付けることとする。なお、資料のすべてを刊行することは不可能であるので、別に資料目録を作成して、利用者の検索に資することとする。
- 民俗、自然の2部門は歴史部門と重複しないように配慮し、資料と記述が渾然一体として把握されるものとする。
- 収集資料は町史編さん室に保管し、刊行事業終了後も町の文化遺産として保存し、併せて町民の活用に資することとする。
更新日:2025年01月31日