小川町では、人口減少の緩やかな抑制や将来にわたる地域活性化を目指す目的のもと、平成27年度に「小川町まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定し、その計画期間満了に伴い、令和元年度には第2期総合戦略を策定しました。第2期総合戦略の策定にあたっては、次代の担い手となる若者世代から多様な意見を伺うとともに、その知恵や柔軟な発想を可能な限り反映していきたいとの思いから、「小川町まち・ひと・しごと創生総合戦略若者未来会議」を令和元年度に設置しました。
若者未来会議とは、身近な課題を同年代の仲間と一緒に考え、解決に向け動いていく組織です。第1期(令和元年度)では、主にシティプロモーションについての提案をとりまとめ町長に伝達しました。第2期(令和2、3年度)では、活動期間を2年間とし、企画の立案・実践に取り組みました。そして、現在、第3期(令和4、5年度)が活動を行っています。
第3期若者未来会議では、第2期同様、2年間の活動を通して、小川町の課題や小川町をより良くするアイデアをメンバー自身で考え、実現可能な内容を自主的に企画・実践していきます。今年度は5回の会議を通して企画をまとめていきます。
メンバーには、高校生、大学生、社会人から構成する計13名の若者が集まりました。「小川町で生まれ育った」「小川町の学校に通っている」「大学のゼミで小川町に関わり始めた」「小川町の環境に魅力を感じた」など、さまざまなバックグラウンドを持ちつつ、小川町を想い、地域の未来を考えたいという気持ちのある若者達です。
メンバー全員で小川町のことを学びあい、対話を重ねていくことで、より良い未来を描けるように2年間活動していきます。
第1回会議では、お互いをよく知ることを目標に、各自が用意したプロフィールカードをもとに自己紹介をして、それぞれのバックグラウンドや会議に参加した理由などを発表してもらいました。その後、隣の人と2人で数分ほど話し、お互いにその人のことを紹介する、他己紹介を実施し、気になることや、共通点などを見つけることで、メンバー同士の距離を縮めることができました。
また、小川町の現状や地域資源を紹介し、小川町を知ってもらう時間を設けました。小川町についてより深く理解してもらうことによって、今後に活かしつつ、これからもフィールドワーク等を通して、楽しく学びながら活動していきます。
第2回会議では、会議開始前にフィールドワークを行いました。駅前にある「むすびめ」に集合し、小川町の街道や建物を見て、感じながら町歩きをしました。「小川町和紙体験学習センター」では、実際に和紙を作るための道具や和紙そのものに触れてもらい、小川町を象徴する和紙について学ぶ良い機会となりました。またお昼は、築100年の石蔵を改装して生まれた「石蔵コワーキングロビーNESTo(ネスト)」にて美味しいカレーをいただきました。
会議では、小川町の理想の姿・それを叶えるために取り組む課題についての意見出しを行いました。メンバーそれぞれが理想の姿・課題を発表し、なぜそう考えたのか・気付いたこと等を話し合いました。1人1人が小川町のことについて真剣に悩みつつ、「埼玉西部といったら、小川町だよねと言ってもらえるほど知名度を高める」「町の強みを残し伝え人の交流が活発に行われる町にしたい」など、若者ならではの視点でたくさんの意見を出してもらうことができました。
第2期若者未来会議には、 高校生、大学生、社会人から構成する計16名が参加しました。
2つのチーム(A班・B班)に分かれて活動し、令和2年度には、若者の視点から小川町の課題を洗い出し、町をより良くしていくための打ち手について意見出しを行いました。両班とも、「小川町には魅力がたくさんあるけれど、若者には届いていない」「若者に小川町の魅力を知ってほしい、気付いてほしい」という想いから、同世代の若者をターゲットとした企画を考え、令和3年度に、練ってきた企画を実施する年として取り組みました。
ここでは、各チームの取組についてご紹介します。
「食」を切り口に小川町の魅力を発信することで、小川町ファンを増やして定期的に足を運んでもらいたい。そんな想いから、A班では、小川町の地域食材やおいしい飲食店の味を楽しめるフードフェスの開催を企画しました。しかしながら、コロナ禍の影響によって開催を断念し、取組内容を大きく方向転換することとなりました。「食」という軸はそのままに、数ある飲食店のなかから若者目線で厳選した飲食店の魅力を、動画&チラシ制作を通して発信することとしました。
以下の画像をクリックすると、動画を視聴することができます。
(【小川町公式YouTubeチャンネル】(別ウインドウで開く)より)
▼麦雑穀工房マイクロブルワリー
以下の画像をクリックすると、チラシの拡大画像を見ることができます。
B班では、小川町を愛するきっかけを届ける小さなフォトブック「小さな川の群れ」を制作しました。小川町は、一言で言い表すことができないほど、多種多様な歴史や文化、自然、そこに関わるヒトやモノがあります。この多くの魅力と向き合ったメンバー自身のありのままの視点を見てもらうことで、同世代の若者の心に響くきっかけをつくり出すことができるのではないかと考えました。本書では、7人の若者が自らの手で撮った1枚の写真とともに、自分で紡いだ言葉を添えて、私たちが考える小川町の魅力を7つのジャンルに分けて紹介しています。併せて、メンバーの小川町への想いや、小川町で活動する他の若者の想いも載せ、全128ページと充実したフォトブックに仕上がりました。
完成したフォトブックについては、イベント等での手売りや町内各事業所のご協力のもと販売を行いました。現在は、駅前の観光案内所むすびめにて販売をしていますので、ぜひ手に取ってみてください。
ここでは、フォトブックの中身を少しだけご紹介します。
令和4年3月2日(水曜日)発行の埼玉新聞にて、第2期若者未来会議の活動を紹介していただきました。
令和4年3月4日発行埼玉新聞11面より
第2期若者未来会議のInstagramアカウントでは、会議の取組やメンバーが訪れたスポットなどを紹介しています。これまでの足跡をぜひご覧ください!