ページの先頭です

スマートフォン表示用の情報をスキップ

新型コロナウイルスに関するQ&A(6.妊婦や小児に関すること)令和2年12月24日時点

[2021年1月6日]

ID:4131

ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます

新型コロナウイルスに関するQ&A(6.妊婦や小児に関すること)

厚生労働省ホームページにおいて「新型コロナウイルスに関するQ&A」を公開し、情報提供を行っています。その中で「6.妊婦や小児に関すること」が現時点の知見に基づき更新されましたので、下記にお知らせします。

妊婦や小児に関すること

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)については、まだまだ未解明なこともありますが、新型コロナウイルスが確認されてから1 年が経過する中で、国内外における調査研究のデータなどから、妊婦や胎児、小児への影響について、一定の科学的知見が得られてきました。 以下において令和2年12 月現在における、知見に基づきお知らせします。

(参考)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html

【妊婦ご本人について】

(1)妊婦が新型コロナウイルスに感染した場合、重症化しやすいですか。

 妊娠中に新型コロナウイルスに感染しても、基礎疾患を持たない場合、その経過は同年代の妊娠していない女性と変わらないとされています。ただし、新型コロナウイルスに限らず、妊婦が呼吸器感染症にかかった場合には、妊娠していない時に比べ、特に妊娠後期において重症化する可能性があります。高年齢での妊娠、肥満、高血圧、糖尿病などが新型コロナウイルス感染症の重症化のリスク因子であるという報告もあり、このような背景を持つ妊婦の方は、特に感染予防に注意してください。

 

(2)医療機関などでは、面会禁止や分娩立ち会いの禁止など厳重な感染防止措置が講じられているのはどうしてですか。

 妊婦や胎児の命を守ることは、社会にとって非常に重要なことです。このため、妊婦が感染した場合には、たとえ軽症の場合であっても、徹底した手厚い医療が提供されることがあります。また、医療機関では、多くの妊婦の皆さんが集まります。従って、医療機関の中の妊婦さん同士で新型コロナウイルスの感染が広がってしまう、ということを極力避ける必要があります。また、医療スタッフに感染が広がってしまった場合はその医療機関での分娩ができなくなるなどの影響が生じます。このため、面会や分娩立ち会いが制限されるなど、妊婦の方が不自由を強いられることがありますが、ご理解ください。

 

(3)妊婦健診の受診回数を減らした方がいいでしょうか。

 妊婦健診は、妊婦と胎児の健康のために非常に重要です。自分で判断せず、かかりつけの産婦人科医等と、よく相談してください。妊婦健診には、妊婦の方の健康状態、妊娠週数等によって推奨される受診間隔がありますが、産婦人科医とご相談の上であれば、妊婦の皆さんの状況に応じ、妊婦健診の間隔をあけることも可能です。

 

(4)新型コロナウイルスに感染した場合、分娩方法は帝王切開となるのでしょうか。

 これまで、分娩方式を帝王切開にすることで、分娩時の児への感染を予防できるという報告はありません。したがって現時点でCOVID-19 感染と診断されたからといって、「帝王切開を行わなければならない」ということはありません。しかし、妊婦の全身状態などを考慮し、分娩時間の短縮が必要と判断される場合は帝王切開となる場合もあります。新生児への感染は、飛沫または接触感染によるものが多いですので、分娩後も、母親や家族は接触や飛沫感染に注意する必要があり、母児を一時的に分離することがあります。

 

(5)里帰り出産は、控えた方がいいでしょうか。

 これまで厚生労働省としても、妊婦の皆さんには、現在お住まいの地域での出産をご考慮いただきますようお願いしております。分娩施設を探す際には、現在の居住地で妊婦健診を受けている医療機関の産婦人科医等と、妊娠中の経過や合併症の有無、帰省先の医療体制などを踏まえて十分に相談の上、ご判断ください。

(参考)日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会からの妊婦向けのお知らせ(令和2年5月26 日)

http://www.jsog.or.jp/modules/jsogpolicy/index.php?content_id=13

 

(6)職場で働くことが不安ですが、どうしたらよいでしょうか。

 働く妊婦の方は、職場の作業内容等によっては、感染について大きな不安やストレスを抱える場合があります。感染そのものだけでなく、これによる「不安やストレス」を妊婦の方が回避したいと思うのは当然のことです。そこで、新たに、事業主の新型コロナウイルス感染症に関する妊婦の方への対応(※)を法的義務としました(令和2年5月7日~令和3年1 月31 日)。具体的には、こうした不安やストレスが、母体または胎児の健康に影響があると、主治医や助産師から指導を受ける場合があります。働く妊婦の方は、その指導内容を事業主に申し出た場合、事業主は、この指導に基づいて必要な措置を講じなければなりません。例えば、「感染のおそれが低い作業に転換させる」、「在宅勤務や休業など、出勤について制限する」といった措置が考えられます。主治医等からの指導については、その指導事項を的確に伝えるため「母健連絡カード」というものを作っていますので、こちらを主治医等に書いてもらうことで、適切な措置を受けられることになります。もともと、働く妊婦の方は、新型コロナウイルスとは関係なく、主治医等の指導に基づき、妊娠中の通勤緩和や休憩、あるいは妊娠に伴う症状などに応じて妊娠中の作業の制限、勤務時間の短縮、休業等、さまざまな措置を受けられる可能性があります。また、妊婦の方も含めたすべての方が、テレワークや時差通勤など多様な働き方が可能となるよう、政府として要請を行っております。これを機に、事業主の方は、妊婦の方の働き方をもう一度見つめ直していただき、働く妊婦の方は母体と胎児の健康を守っていただければと思います。

(※)男女雇用機会均等法第13 条に基づく母性健康管理措置

【胎児・新生児への影響について】

(7)妊娠中に母親が新型コロナウイルスに感染した場合、胎児にどのような影響がありますか。

 子宮内で胎児が感染したことを示唆する報告も少数ながら存在しますが、新型コロナウイルスに感染した妊婦から胎児への感染はまれだと考えられています。また、妊娠初期または中期に新型コロナウイルスに感染した場合に、ウイルスが原因で胎児に先天異常が引き起こされる可能性は低いとされています。米国では妊娠中に妊婦が新型コロナウイルスに感染した場合、非感染の妊婦と比較して、早産になりやすいという報告もあります。我が国でも、新型コロナウイルス感染症の母子への影響を把握するため、新型コロナウイルス感染症に罹患した妊産婦や小児の罹患状況などの調査研究を行っています(令和2 年度厚生労働科学特別研究事業)。

 

(8)母親が新型コロナウイルスに感染した場合、母乳や授乳を介して乳児が新型コロナウイルスに感染することはありますか。

 母乳を介して新型コロナウイルスが乳児に感染するリスクは低いと考えられています。しかし、母乳中に検出されたとする報告もあります。また、授乳時には、接触・飛まつ感染のリスクがあります。従って母乳栄養を希望される際は、母乳を介した感染や接触・飛沫感染のリスクについて、ご家族や医療機関の医師等と十分に相談の上、授乳方法や時期をご判断ください。

授乳に関しては、以下の方法があります。

(1) 直接母乳:授乳前の確実な手洗いと消毒、マスクを着用して直接授乳をする。

(2) 搾乳 :確実な手洗い、消毒後に搾乳をし、感染していない介護者による授乳を行う。((1)より接触・飛まつ感染のリスクが低く、あとで  直接母乳に戻りやすい利点がある)

(3) 人工栄養:(母乳の利点と授乳のリスクを説明した上で)人工乳を授乳する。


(9)新生児が新型コロナウイルスに感染した場合、重症化しやすいですか。

 新生児が新型コロナウイルスに感染した事例が少なく、他のさまざまな要因により状態の変化が起こりえるので、一概に判断できませんが、重症化するのはまれとされています。海外では、先天性心疾患など基礎疾患のある新生児が新型コロナウイルスに感染し、重症化した事例が少数ながら報告されていますが、ほとんどの児は回復しております。

 

【乳幼児・小児への影響について】

(10)乳幼児は新型コロナウイルスに感染しやすいですか。また、感染した場合、重症化しやすいですか。

 成人と比較して、一般的に小児は、新型コロナウイルスに感染しにくいと考えられています。また、小児が感染しても重症化するのはまれですが、基礎疾患がある場合はリスクがやや高いという報告があります。新型コロナウイルスが細胞に侵入するためのレセプター(ACE2)が小児では少ないことが、小児が感染しにくい理由の1つとも言われています。

 

(11)小児は、どのような経路で新型コロナウイルスに感染するのですか。

 保育所、幼稚園、学校などにおいて新型コロナウイルス感染症のクラスター(集団感染)が発生した例もありますが、小児の感染症例の約8割弱が家族から感染している、という報告があります。

 

(12)就学前の子どものマスク着用について、どのようにしたらいいですか。

 乳幼児(小学校に上がる前の年齢)のマスクの着用には注意が必要です。特に、2 歳未満では、着用は推奨されません。息苦しさや体調不良を訴えることや、自分で外すことが困難であることから、窒息や熱中症のリスクが高まるためです。また、2 歳以上の場合でも、マスクを着用する場合は、保護者や周りの大人が子どもの体調に十分注意した上で着用してください。本人の調子が悪かったり、持続的なマスクの着用が難しい場合は、無理して着用させる必要はありません。マスクは適切に着用しないと効果が十分に発揮されません。(WHO は5 歳以下の子どもへのマスクの着用は必ずしも必要ないとしています。)また同様に、小児に対するフェイスシールド着用も推奨されません。乳幼児の場合、感染の予防は、保護者とともに3密(密閉、密集、密接)を避け、人との距離の確保(フィジカル・ディスタンス)、手洗いなど、他の感染防止策にしっかりと取り組んでいただきたいと思います。


【その他】

(13)新型コロナウイルスの妊婦や胎児、乳幼児への影響について、詳細な情報はどこで入手することができますか。

 日本産科婦人科学会や日本産婦人科医会、日本産婦人科感染症学会、日本小児科学会、日本新生児成育医学会などのホームページにおいて、最近の知見が掲載されています。

 

(14)新型コロナウイルスが変異して、妊婦や胎児、小児にもっと悪影響を及ぼすおそれはないですか。

 国際機関や関係学会などと連携して、国内外の情報を常にチェックしていますが、現時点での知見は上述のとおりです。新たな知見が得られた場合には、厚生労働省から速やかに情報提供します。

お問い合わせ

埼玉県小川町役場 子育て支援課子育て支援グループ

電話: 0493-81-6181(ココット)

ファクス: 0493-81-6186

電話番号のかけ間違いにご注意ください!

お問い合わせフォーム